平政の
小牧教会だより 2016年
■ 2016年12月 また、戦線離脱 |
YouTube: Joy to the World 大腿骨頸部骨折骨接合手術をしてから9ヶ月程経過しました。しかし、骨の成長が見られず、相変わらずレントゲン写真では骨の割れ目が見えています。割れた骨と繋いで接合している金属の反対側の頭は筋肉側に突出しています。
お医者さんはこの状態を診断して治療の継続を見切り、人口股関節置換手術を提案されました。
僕はそれを承諾して今病院にいます。21日に八事日赤病院に入院、22日に手術でした。経過は順調で12月7日に退院予定です。その後前回と同じくしばらく司教館にお世話になります。ご心配かけています。日曜日のミサには立垣神父様がお手伝いしてくださいます。 小牧教会では11月27日の「小牧教会まつり」の準備に、そして、当日には間に合わなくて迷惑かけたかと思います。小雨でしたのでどうかなと、気になりましたが有泉さんからの連絡をいただき、ほっとしたところです。12月、クリスマス、年末年始、宣司評役員会にて決められたように事が運ぶようお願いします。1月には小牧教会に帰りたいです。
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■ 2016年11月 ヨハネ・ボスコ 由井 滋 神父様(1942.7.27-2016.10.30)のこと |
由井滋神父様のこと 今年初めに五味神父様がお亡くなりました。そして先日、由井神父様も。 お二人とも直接の死因は肺炎です。がそれぞれにお持ちの症例がありましたが、いずれも「がん」でした。由井神父様、享年74。まだまだ彼のスマイルが欲しい気持ちがあります。僕の司祭招命にいつも身近に彼の存在があり、希望を与えてくれました。神様は色々の方法で人々を導いてくださっていると思います。
J.S.バッハ 「アンナ・マグダレーナ・バッハのための小曲集」1725年
1.
2.
3.
惜別
YouTube: SEÑOR DE LOS MILAGROS BAILANDO MARINERA EN KOMAKI JAPON 「仮面の告白」より「アタントクエスタ」 (mp3 音声ファイル) |
■ 2016年10月 今村信徒発見150周年 祝辞 |
「信徒発見125周年」を祝ってから25年、短い時間のように思えるし、一方長い時間であったようにも思えます。思えば多くの先輩諸氏が神様のもとにお帰りになりました。その方々の思いをわたしは引き受け、引き継いでいるだろうかと考えます。わたしたちはそれぞれ神様から呼ばれ、その招命に生きるようにとうながされ、励まされています。 わたしは司祭職への招命を振り返りました。信仰を受け、受けた信仰を伝えてゆく事。またその方法です。 僕の招命の育ちは、まず第一に家族の理解と親戚の人たちからの物心両面での応援でした。本当に感謝しています。しかし、今の時代、家族そして親戚からの援助は考えられません。では司祭職招命の育みは何処にあるのでしょうか。同じように各自の招命の育みは何処にあるのでしょうか。 信仰を伝えて行くという方法は「司祭招命」だけではなく「信徒の使徒職」にもあると思います。僕の「司祭職」招命は家族、親戚に支えられその影響が多分にありました。今は司祭職招命、各自の招命を祈りながら真剣に考えなくてはなりません。それは共同体からの支えなしではありえないと思います。物心両面において。特に小教区、共同体の雰囲気が少年、青年、成人の人たちにただいな影響を与える事と思います。 今回の記念行事が「信仰を伝える」事、各自の「招命」を深める事に大きな意味があるように願い、祈ります。
YouTube: André Rieu & Mirusia - Time To Say Goodbye YouTube: "タイム・トゥ・セイ・グッバイ" (訳付)
YouTube: 青い影 / プロコル・ハルム |
■ 2016年9月 被造物を大切にする世界祈祷日(9月の第1日曜日) |
回勅『ラウダート・シ――ともに暮らす家を大切に』(2015年)で、全世界の人に向けて、エコロジー(自然保護)に取り組むよう訴えた教皇フランシスコは、東方正教会にならって、環境保護のための助けを願う日をカトリック教会の暦に加えました。 地球規模の環境悪化が進む中、自然を破壊することなく、「わたしたち皆の家」である地球を大切にし、調和のうちに発展していくことができるよう、この日、全世界のカトリック教会でい祈りがささげられます。命の与え主である神に賛美と感謝をささげるとともに、自然を大切にする視点から、ライフスタイルを見直し、考え方を改める機会としていきたいものです。(毎日のミサ・9月号より) また今年の9月第一日曜日は4日でした。この日が偶然にも日本時間の夕方、マザーテレサのバチカン広場での列聖式の日に重なりました。皆さんも知っている通り、マザーテレサは1997年に87歳で生涯を閉じられました。2003年10月19日に列福され、長年、列聖が待たれていました。そして2016年3月15日に教皇は列聖を承認する署名をされました。 中央協議会のホームページでその列聖式のライブが見られます。
YouTube: Holy Mass and Canonization of Mother Teresa of Calcutta
YouTube: Pope Francis: Mother Teresa, saint for the poor and for volunteers
YouTube: Sarah Brightman & Andrea Bocelli - Time to Say Goodbye (Con te partiro)
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■ 2016年8月 「特別聖年」を考えます |
「いつくしみについてのたとえの中で、イエスは神様の本性を明らかにされます。」と教皇フランシスコは言われます。そのたとえは「見失った羊のたとえ、なくした銀貨のたとえ、放蕩息子のたとえ」をあげられています。また、よいサマリア人のたとえもあげられ、「その人を見てはらわたが動かされ(憐れに思い)、近寄って傷に油とぶどう酒を注ぎ、包帯をした(ルカ10:33-34)」。「いつくしみ」が「はらわたが動かされ(憐れに思い)」と表現されています。 また、一方で「日ごとに神のあわれみに触れることで、わたしたちもまた、皆に対して思いやりある者となることができるのです。」と教皇は言われます。特別聖年のモットーは「御父のようにいつくしみ深く」です。私達も「いつくしみ」を示すことを求められています。「わたしの心からの願いは、この大聖年の間にキリスト者が、身体的な慈善のわざと精神的な慈善のわざについてじっくりと考えてくださることです。」「身体的慈善のわざ」とは、飢えている人に食べさせ、渇いている人に飲み物を与えること、着る物のない人に衣服をあたえ、宿のない人に宿を提供し、病人を訪問し、受刑者を訪ね、死者を埋葬すること。「精神的な慈善のわざ」とは、疑いを抱いている人に助言を、無知な人を教え、罪人を戒め、悲嘆に打ちひしがれている人を慰め、もろもろの侮辱をゆるし、煩わしい人を辛抱強く耐え忍び、生者と死者のために祈ることですと、教皇は言われます。(マタイ25:31-45を参照) ここに「ドチリナ・キリシタン」(1600年刊行の長崎版第12章)があります。「色身にあたる七つの事は、一つには、飢ゑたる者に食を与ゆる事。二つは、・・これなり。スピリッツにあたる七つの事。一には、人によき異見を加ゆる事。二つは、・・これなり。」 1591年キリシタン時代、福音を生きるキリスト者の証しとしての14の慈悲の所作が教えられました。キリシタンはこれが信仰生活の基本にありました。2017年2月7日に高山右近の列福式があります。右近は先の14の慈善のわざを実行していたことが伝えられています。 私達も『御父のようにいつくしみ深く』あらねばならないと呼びかけられ、また実行するようにと薦められています。
YouTube: スメタナ作曲 連作交響詩「我が祖国」より "モルダウ"
YouTube: F.スメタナ / 連作交響詩「我が祖国」より モルダウ
YouTube: The Beatles - The Long and Winding Road (LIVE - 90's) |
■ 2016年7月 堅信の為の準備 |
6月中に僕の把握している対象者には、日本人の中学生・高校生はいません。幼児洗と成人洗礼の人が数人いらっしゃいます。それに比べて、外国籍・ダブルの子供たちとそのご両親たちがたくさんいらっしゃいます。ラテン系の大人たちは、増田神父様がスペイン語で準備をして下さいます。日本語を話せる子供たちには、僕が日程を考えてお知らせします。 以上の事を考えて小牧教会の将来を考えると、母語と日本語を話す外国籍・ダブルの子供たちが中心になっていくのかと考えられます。また、信者の日本人の結婚する相手が未洗礼の相手と言う事にも一因があると思います。 第一日曜日午後のスペイン語のミサには、小学生以下の子供たちや小学生がたくさん参加しています。この子供たちは、母語と日本語を話しています。半分の家族が母国に帰られるかもしれませんが、それにしても将来を考えると、この子供たちも小牧教会共同体の中心になっていくのかとなぁと、思いました。言葉の障害があるにしても、小牧教会の共同体を考えます。 2015年「世界招命祈願日の日」の教皇フランシスコのメッセージを読み返します。 『「脱出(exodus)」ことばについて考えたと思います。・・・モーゼの召し出し、解放の実現、約束の地への旅へと続きます。・・・それはアブラハムのように、新しい地に至る道を神が示して下さると確信しつつ、故郷を出て、信頼しながら前に進むことです。』 島袋神父様の事を考えました。彼は沖縄で生まれ、幼少の頃ペルーに移民し、大人になり日本に「出稼ぎに」来ているときに自分の司祭への招命を考えて、日本で働く名古屋教区司祭になりました。もちろん「ペルー」語は話せます。 将来、小牧教会共同体の担い手となる子供たちの中から、「司祭」が誕生することを夢見ています。 僕の骨折の経過は、まだ補助杖が必要です。日常生活は差しさわりありませんが、歩行は杖たよりです。「ひぐすり」と言う言葉を頂きました。何事もスローペースですが。
奥のタバコを持っている人が平田義雄神父様(主税町教会の主任司祭の時)司教様、そして左側の人物3人
YouTube: "Smile" / Rod Stewart
YouTube: モルダウ「わが祖国」より / 指揮・カラヤン
気分をかえてこの曲・・・YouTube: "Sailing" / Rod Stewart |
■ 2016年6月 Once upon a time in BISHOP RESIDENCE NAGOYA DIOCESE |
3月6日に帰天された五味神父の追悼祈念ミサが5月31日に布池教会小聖堂で行われ、その後、八事霊園内の「教区司祭納骨堂」に納められました。小学校を卒業した後、僕は名古屋の小神学校に入りましたが、その時の院長様が五味神父様でした。高校2年生まで5年間お世話になりました。色々な事が思い起こされました。 1971年3月に卒業。そして4月、東京の大神学校に入学しました。五味神父様の指導があったおかげで、今の司祭生活が出来ていると思います。現在教区センターとして利用されているところが元「聖ヨハネ小神学校」でした。布池教会、旧布池教会司祭館、司教館、小神学校(現教区センター)は同時に建てられました。
僕の骨折回復経過は、6月4日に小牧教会に戻って来て、以前のように平日は教区事務所に通っています。車の運転には不自由しませんが乗り降りに時間がかかり、また骨折した左足を上げての乗り降りなので少し痛みを感じます。補助杖は当分必要だと感じます。 司教館では3ヶ月お世話になり、コックさん、引退された3人の神父様方、そして何よりも快く部屋での宿泊を許して下さった松浦司教様に感謝しています。 小牧教会での司祭館の生活がまた始まりましたが、色々の補助用品等を整備して下さったおかげで、以前と変わらない日常を過ごす事が出来ています。ご心配をおかけしました。ありがとうございます。 1981年3月8日の司祭叙階前の名古屋教区司教館での話です。 「豊橋カトリック教会報」第13号、1981年(昭和46)年4月号から転載 「次におもしろいのが、食後のひととき。これは食後によく見られるげんしょうであるが、大きなおなかが、二つ三つ、六畳ぐらいの畳の上に、並ぶのである。「やはり、我が家はいいなァ」といったかと思うと、ごろり。今日司教様(相馬司教様)はいらっしゃるんですか。」とたずねると「二・三日東京だよ。」と言う返事が帰ってきた。それじゃ私もちょっと横になってと思い、ごろりとなる。豊橋教会にお世話になる前は(神学生時代の休暇中)司教館にやはり寝泊まりしていた。私達神学生にとっても何かしら我が家の様であった。」
YouTube: [バイブル・アート・ギャラリー] レンブラント~放蕩息子の帰還~
YouTube: Philippines (Bayan Ko) |
■ 2016年5月 Only One と Only Once |
Only One と Only Once 上の文言は、イエズス会のW・キッペス神父様の「スピリチュアル・ケア」の第71号からの言葉です。考えさせられました。
今の時代、文明と文化は進化し、過去と比べようがない生活環境で毎日を過ごしています。医療関連もめざましい進歩を遂げています。でも「命」を創る事は、まだ出来ていません。 それならば、あたえられた、あるいはあずかった「いのち」は大切にしないと、と思います。しかもその「いのち」は、自分でコントロール出来ません。「Only One と Only Once」です。 しかし、私たちは「記念日」という言葉をよく使います。 やっぱり「永遠のいのちを信じます。との言葉」は慰めと希望と、そしてなによりも生きる力になります。 僕の骨折の事ですが、今月の23日に診察に行きます。まだ松葉つえは必要で、しかし体重をかけて歩いても良いそうです。もう少しです。
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YouTube: PADRE NUESTRO, CANTADO CON ORACION
YouTube: Simon & Garfunkel - The Sound of Silence - |
■ 2016年4月 戦線離脱 |
昨年、司教館をリフォームして、司教様の部屋以外に高齢司祭のための部屋を4部屋もうけました。その一部屋にしばらく入居させていただいて、骨折の完治を待つ生活をしています。もちろん三度の食事もお世話になっています。2004年の守山教会の時代、胃ガン切除の折にも司教館にお世話になりました。その時の記事の転載です。 『僕の病気の方は順調に回復のほうに向かっていと思います。**中略**、おかげさまで体重の方も変ですが病気前より増えています。(司教館のコックさんに感謝。)』、この度の事でも同じコックさんにお世話になっています。 小牧教会の月一度のスペイン語ミサを、長い間、お手伝い下さったフラデラ・アントニオ神父様は現役引退で、枚方市の「クラレチアン・レジデンス」へ引っ越しされます。5月からは、今年司祭に叙階された増田 健神父様がお手伝いに来られます。スペイン語ミサは5月1日午後2時30分からです。皆さんも是非挨拶にお出かけ下さい。
YouTube: Andrea Bocelli e Papa Francesco |
■ 2016年3月 四旬節第四主日 |
私は出席できません。と言うのは 2月25日の夜、司教館の食堂で転倒し、大腿骨骨折のため26日に名古屋の八事日赤病院に入院、手術と言う事になりまた。 その為にこの1~2ヶ月、予定が立てられません。小牧教会の日曜日のミサも、浅井神父さんにお世話になる事になります。
松浦司教様は立ち合われた方々とお祈りを捧げながら、神様にすべてゆだねられた事とおもいます。
「今日は四旬節第四主日です。この日は、復活を先取りする『喜び(レターレ Laetare)の主日』と呼ばれ、祭服はバラ色を用いてもいい日です。五味神父様はバラ色の祭服を見ながら神様のもとに帰られたでしょう。」
と皆さんに慰めの言葉をかけられたそうです。
主よ、永遠の安息をかれに与え、絶えざる光をかれの上に照らし給え。
3月11日(金):本日、無事に退院しました。しばらくリハビリの日々を過ごします。 |
■ 2016年2月 雪が降りました。 |
1月21日(木)に福岡の長男から電話があり、僕の直ぐ上の兄(五男)が亡くなったと連絡がありました。昨年11月にお見舞いしたとき、そう長くありませんと聞いていました。享年66。 22日が通夜式と言う事で、22日小牧空港から福岡までの一番早い飛行機で帰りました。23日に葬儀が終わり、福岡空港に向かう電車から雪が舞う様子を見ながら、兄の為に永遠の安息を願いました。この日は土曜日、福岡は次の日、大雪になったそうです。 さて、今年の教会の暦はご復活が早く来ます。2月早々、四旬節を迎えます。ご復活を祝う準備の期間です。「祈り、犠牲、愛の行為」を行いながら聖木曜日までの40日間を過ごして行きます。 今年は「いつくしみの特別聖年」。教皇フランシスコは「いつくしみ」を
(1) それは三位一体の神秘を明らかにする言葉です。 と表現されています。 四旬節に薦められる3つの行いを通して教皇フランシスコの先の言葉を頂きましょう。
YouTube: カストラート 私を泣かせてください (Handel)
YouTube: 80年前の蓄音機で聴く『最後のカストラートの歌』 HMV130 |
■ 2016年1月 新年おめでとうございます |
年が明けても暖冬の日々が続いています。近い内に「どさっと」大雪の日が来るのではと思います。 さて、私たちはこの一年、いつくしみの特別聖年を歩んで行きます。その心は「御父のように、いつくしみ深く」との言葉を考え、黙想し、その言葉を頂くためです。いつくしみは「神のあわれみ」とも置き換えてもいいのでしょうが、「神のいつくしみ」は「あわれみ」よりもっと私たちに寄り添いたいとの思いが感じられます。そしてわたしたちもまた御父のように、「いつくしみ」の思いを大切にして生きるようにと呼びかけられています。それは人を裁かない事、許す事。 主の祈りを考えます。「わたしたちの罪をゆるしてください。わたしたちも、人をゆるします。」人を許すから許して下さいと、祈っています。 なんば花月「よしもと新喜劇」の公演番組には、役者さん一人ひとりが得意な演技、得意な台詞を持った人がたくさんいます。その中で今日の文章と関連ある言い回しをする役者さんがいます。「きいろのアキ」と言う役者さんです。彼はどんな舞台状況の時でも話している対象の人が「すいません」と言うと「いいよぉ~」、「あやまったら、いいよぉ~」とオウム返しに反応します。そこで大うけになります。何故うけるのでしょうか。役者さんの知名度、人気度もあるのでしょうが、「すいません」と「いいよ」の言葉が身近にないのかもしれません。
YouTube: 長谷川きよし 黒の舟唄 |